はじめに
今回紹介する本は鈴木尚広さんの著書『失敗することは考えない』になります。
僕は、小学2年生の時から高校卒業まで野球をやってきました。
この本を初めて読んだのは、中学生の頃だったと思います。
本屋さんに行ったときに、好きな野球選手の一人であった鈴木選手の本があったので親におねだりをして買ってもらいました。
著者である鈴木尚広選手はとても足が速い選手です。
野球といえば、ホームランバッターやピッチャーを思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、鈴木選手は違います。
主に試合の中盤や終盤に代走として起用される選手です。
僕は小学生の頃、巨人ファンで野球の試合をよくみていました。
鈴木選手が盗塁で2塁まで行って、ホームベースまで帰ってくる光景を今でも覚えています。
この本は、そんな鈴木選手がこれまでの野球人生を振り返り、どんなこだわりを持って野球に取り組んでいたのかや想いが書かれています。
野球をしている方はもちろん、何かに行き詰まって思うように物事が進んでいない方にお勧めの一冊です。
以下のポイントに分けて紹介します。
- 準備
- 自分の感覚が大事
- カテゴライズはいらない
準備
この本を読んで、プロの方たちはとても念入りに準備をしているということを知りました。
もちろん、準備したことが全て結果に生かされるわけではありません。
しっかり準備をしても満足のいく結果が得られないこともあるでしょう。
しかし、それでも圧倒的な量をこなしているのです。
ちなみに、試合前の鈴木選手は体の状態を把握することを中心に準備しています。
体の状態を把握するためには、呼吸を意識するという方法も良いそうです。
呼吸のメリットについては、『超時間術』でも書いてありました。

また、物事が思うようにいかないこともあると思います。
鈴木選手は「マイナスなことをマイナスと思わないことが大事」だと言っていました。
YouTuberのりっこ28さんも似たようなことを動画で言っています。
自分の感覚が大事
鈴木選手は盗塁を得意とする選手です。
盗塁についてはよく「ピッチャーの癖を見抜け」と言われます。
ピッチャーの癖で、走るか走らないかを決めるということです。
しかし、この本では「自分の感覚が大事」と書いてありあました。
相手の癖は情報のひとつに過ぎないのです。
さらに、著者は「相手のくせに合わせるのではなく、むしろ自分の世界に相手を引き込むことが重要である」といいます。
これを聞いて僕は横浜DeNAベイスターズに所属している山崎康晃投手を思い出しました。
山崎選手が登場すると球場内で康晃ジャンプが行われます。
とてもすごい雰囲気です。
つまり、相手のペースに合わせるのではなく、自分の世界に相手を引き込むスターターになるのです。
そのためにも、自分の感覚にこだわることは重要なのです。
進撃の巨人のリヴァイ兵長は第8巻の25話で次のように言っています。

俺にはわからない。ずっとそうだ。自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても結果は誰にもわからなかった。だから、まあ、せいぜい悔いが残らない方を自分で選べ。
無理矢理な引用かもしれませんが、”自分の感覚”が大事だということです。
カテゴライズはいらない
先ほども書きましたが、鈴木選手は自分の感覚にものすごくこだわっています。
野球選手には欠かせないスパイクも自分の感覚を大切にして選んでいるそうです。
自分の感覚にあうものを見つけるためには、色々なものを試してみることが重要になります。
色々なものを試すことによって、引き出しが増えます。
引き出しが増えると、自分の感覚に合うものが見つかるのです。
また、鈴木選手は今でこそ”代走のスペシャリスト”のイメージがありますが、最初からそうであったわけではありません。
レギュラーを目指して努力し、試行錯誤を重ねた結果掴み取ったポジションです。
「自分はこうあるべきだ」という固定観念は捨てていいのです。
カテゴライズをしないで、何事も興味を持ったことや目指す姿に向かって進み続ければ良いのです。
カテゴライズはしなくて良いということに関しては、マーケティングの本によく書いてあるように思います。


目標に向かって圧倒的な量の行動をしていれば、自分のウリが明確化されます。
すると、それが自分の強みとなるのです。
さいごに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この本では、”インナーマッスル”の話や”体性感覚的意識”についても書かれています。
野球をやっている方には技術面でも参考になる本です。
久しぶりに読んでて、色々なこととつながったので紹介させてもらいました!
【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】
当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。
書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。
また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。
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